こだわりの変化~向き合う
皆さん、こだわりが強い子どもがどのように大人に向かって成長していくのか不安ではありませんか。先日の夜も、息子の段ボール&牛乳パック工作への強い思いが溢れ出して、夫婦で協力して作品を作ろうと試行錯誤して大変な思いをしたばかりでした。
そんな日々の中で、私はやっぱり”こだわり”に対しては、このまま続くのかと不安な思いがあります。ASDの診断がある以上は、この”強いこだわり”はなくなるわけではありません。でも、年齢が大きくなるにつれて、”こだわり”との向き合い方が変化してきているように感じています。
2歳から出てきた“こだわり”は突如として変化していきますが、なんの前触れもありません。私たちとしては、驚くことが多いです…。
そして、息子の場合は”こだわり”に共通点はありません。私たちとしては、昨日の”こだわり”はなんだったのかな?と思うほどです。
今までのブログでも、息子の”こだわり”に関する内容を書いてきましたが、”こだわり”から見えてくるコトやASD特有の特徴もあるように感じたので、それについても触れたいと思います。
現在のこだわり
息子の現在のこだわりは、段ボールや折り紙、牛乳パックを使った工作です。年長らしい”こだわり”とも言えますが、問題は息子がYouTubeで探した動画のように作品を私たちに作らせることです。
簡単な物から難しい物までありますが、ほとんど手の込んだ難しい作品を選んで「作ってよ~」と催促してきます。
本当は息子と一緒に作りたいですが、大人が真剣モードに入るぐらい難しいので、子どもの作る様子を見ながら作品をつくる余裕がなく、ほとんど私たちがある程度作ってしまいます。私たちが作ってもかなり下手ですが、息子の希望通りになるよう一生懸命作っています。
この”こだわり”が3ケ月程、続いているので、そろそろいい加減にして欲しいと思ってしまいます。先生に相談すると、「段ボールを捨てて下さい。」と言われましたが、最近では、牛乳パックや厚紙でも作れると分ってきたので、材料を見つけると「作って~」と言ってくるので困っています。段ボールを捨てれば解決するのではなく、泣いたり暴言を吐いたりするので、執着心が強いことも分かりました。
その頃から、なるべく一緒にできることや楽しめる物を見つけて、息子や娘と共有できるようにと心掛けるようになりました。
折り紙は、一緒に折るように息子に促していますが、「できないからヤダ!!」と言われますが、できた時の達成感や嬉しさも味わって欲しいので、なるべく一緒に折らせるようにしています。
折り紙も難しい作品をYouTubeから探し出してくる時もあり、完成までに私が1人で折って、1時間以上掛かることもありました!不器用な私にはツラいです(笑)。
誰でもそうですが、特にASDの子どもは初めてのことをやる時は苦手意識を強く持ちやすく消極的だと思いました。親や先生方と小さな成功体験を積み重ねることで、自分に自信を付けていくことが大切だと実感しました。
こだわりと向き合うために
最近、私は息子の”こだわり”と向き合う方法を身に着けたいと感じています。このままだと、私の心の余裕が無くなり、家事も進まない、子ども達にも冷たくなってしまう時も出てくるので、なんとかしないととは思っています。
息子は”こだわり”以外も、自己主張が強く出ていたり、落ち着きがなかったり、暴言を吐くことも増えてきたので、それに対してもイライラしないよう、自分なりの落ち着く方法を身に着けなければいけないなぁと感じています。
まだ、どうしたら良いのか分からずにいますが、親として子どもの為にも早く対処法を見つけられたらと思っています。
今は、前にも紹介した波佐見焼の「COFIL(コフィル)」で入れた美味しいコーヒーを入れて落ち着くくらいしかないのが現状です。
今までもそうですが、息子は”こだわり”が達成されないと泣いて癇癪を起します。最近も、泣き崩れると立て直すまでに時間が掛かります。これはASDの特徴のように感じています。
近い将来、息子の中で”こだわり”の許容範囲が広がり、コントロールできるようになれば良いな~と思っています。今は、息子の感情や意思を大事にしたいと思っているので受け止めて、色々なことを息子や娘と共有していく中で自己肯定感が少しずつ高まっていけば嬉しいです。
些細な失敗や面白くないことがあると、息子はすぐ泣きくずれます。そして、立ち直りに時間が掛かります。これは、自己肯定感の低い子ども見られる姿だと先生に教えてもらいました。情緒の安定に向けて、時間を掛けて息子と向き合いたいと考えています。
さいごに
少し難しい育児をしていると実感していますが、日々、成長する息子のように私も成長していけてないことで難しさを感じています。
つくづく、色々な方の手を借りながら、子ども達を育てられていることに感謝の気持ちになります。
その一方で、子ども達には、「まだ分からないかもしれないけど、大人でも、しっかりした心があると言いきれない時もあるし、ブレもある事実も分かって欲しい。」と思いつつも、今は子どもの可能性を信じて、今しかない家族のかたちを大事にしていければと思っています。
先日、デイサービスの先生の講習会で、「不安感が減ると本当に自閉症なのかと疑うほど変わる子どももいる」と話していたので、自閉症が治るわけではありませんが、日常生活の親子の愛着形成の重要性を感じ、これからも精一杯子どもと向き合おうと思うのでした。
↓飲むと落ち着きますので、おすすめです。