母子通園を通じて

さて、今回は2回目の母子通園について記事を書きます。
私自身、1~2年目の母子通園は息子の甘えが強く体力面で疲れましたが、心の面では息子の発達を促してもらったり、先生方とも沢山お話しできて前向きな気持ちになりました。
母子通園では、発達障がい児の理解や関わり方を療育の現場から先生から教えてもらえます。
発達障がいの子どもと一緒に生活することは、”心がいっぱい”になったり、つい”感情的に怒ってしまう”こともあるかと思います。
怒ってしまうのは、心の余裕がないことや子どもへの理解が不十分な場合もあります。
なぜ、子どもこんな行動をとるのか、どうして同じことを何度も何度も繰り返すのか、なぜ癇癪を起すのかなど様々です。
母子通園の活動を通じて、親も子どもも親子関係を見直すことができます。そして、日常の子どもの理解や気付きにも繋がります。また、親と子が良い関係でいられるよう先生達も一生懸命に関わってくれます。
後日、またお話ししますが、先日、2回目の発達検査の結果を聞く場面があり、デイサービスでの療育を通じて、着実に発達を続けていることがわかりました。
母子通園は、子どもが療育を受けている姿を見られる、またとない機会です。忙しい毎日を過ごしていることと思いますが、継続的に行ってみることをおススメします。

愛着形成

朝の会の後は、体を動かしたり、お散歩に行ったりと療育の活動をします。
母子通園の時は、親子の愛着形成をしっかり行うような活動をします。それをクリアしないと、次の”ステップ”に行けないようです。
私たちの時は、夏の園庭で砂遊びを通して療育を行っていました。ちなみに、その頃の息子はとても敏感で、砂や泥を触ることを強く拒んでいました。
愛着形成の療育の内容ですが、息子が裸足で先生とバケツに水を汲んで、砂山に流したら、私のところに来てできたねと褒めて抱きしめることを何回も行いました。
もちろん、息子は嫌がって泣いて大変でしたが、何とか頑張っていました。その様子を見て、どうして泣いてまでやらないといけないのかと疑問に思い、泣きそうになったことを覚えています。でも、後々になってそれが重要なことに気づかされます。
子どもの頑張りを親が認める、応援する、褒める、そして抱きしめてあげることで、子どもの心の成長が促されます。そして、他者との関わりへと進んでいきます。
不安感とこだわり

そんなこんなで、入園1年目と2年目は、先生から子どもの特性と癇癪の時の対応など、息子との関わり方について教えてもらいました。
特に1年目の時は、場面場面の切り替えが難しく、よく朝の会の後に園庭やホール、公園へ行く時などの場面の移り変わりの時に癇癪泣きが起こっていました。息子は不安を感じるようです。
そんな時は、息子を抱っこしながら、「大丈夫だよ。次の活動に行くちょっとした時間が不安に感じるんだよね。」と息子が不安に感じていることを言葉することで、不安が少しでも解消できるようにしていました。
二年目までは、場面の切り替えで泣くことはありましたが、三年目ともなると会話ができるので、かなり心の不安は減りました。
場面の切り替えが苦手なお子さんには、こちらから子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。子どもの安心に繋がります。また、成長とともに会話ができるようになると癇癪は少なくなります。
”こだわり”ですが、私はデイサービスの通園で息子の強い”こだわり”が少しでもなくなればと思っていました。でも、息子を”こだわり”から離れさせようとすればするほど、逆効果ということも先生から教えてもらいました。
”こだわり”を止めさせることは、息子を否定することになるので、出来るだけ付き合う、そして認めることが大事だと教えてもらいました。
でも、一緒にいる時間が長いほどイライラするのも事実です。
そういう時は、デイサービスやショートステイを利用することで、ママやパパの心の平穏に繋げることも必要です。
子どもの甘えを受け止めることで、子どもの気持ちが満たされると”強いこだわり”が緩和される場合もあるようです。
さいごに

今、思えば、以前の私は、息子を発達障がいと認めたくない時期がありました。
自分の育て方でも、息子は同年代の子どもと同じように成長してくれるのできるんじゃないかって思っていました。
でも、だんだん息子の育て方が分からなくなり、私たちが困るようになった頃、息子のデイサービスの通園を決めました。
息子がデイサービスの通園を続けていくと、どんどん成長する息子の様子をみて、私たちが先生から子どものコトを教えてもらわないといけない、子どもから学ばなければならないっという気持ちに変わりました。
今では、息子とケンカすると仲直りの方法も教えてもらえるようになりました(笑)。
また、母子通園に行ってみないと分からないことや気付かされることもありました。
息子は、不安感とこだわりが強いですが、耳が良くわらべ歌や絵本を覚えるのが早いことなど、得意なことを教えてもらうこともできます。
他にも、息子の担任ではない先生からも、息子の良いところや出来事を教えてもらったりして、普段の息子の様子や成長に繋がる話を聞かせてもらいました。
母子通園は、”やっと少し子どもから解放される!”っていう思いがあると思いますが、もし時間に余裕がある時や困っている時こそ、週一回から子どもと母子通園をしてみてはいかがですか。少し心の重りが軽くなるかもしれませんよ。
