敏感な子どものあるある
発達障がいの子どもの特徴の一つとして、感覚の敏感さがあげられます。息子も同じです。息子の場合は、口の中に入る物(食べ物や歯ブラシなど)の感覚が気に入らない、服が少しでも濡れていると癇癪を起すタイプでした。
5歳の今では、少しずつ克服している事もありますが、まだ時間が掛かることもあります。例えば、手を洗う時に少しでも服に水が撥ねると、泣きそうな声で「ママ、服が濡れたから着替えたい。」と言ってきます。
それで、良いと思っています。本人が苦痛と感じていることなので、私たちと一緒にいる自宅や外出先でも着替えさせています。たぶん、今は、気に入らないことでも時間が経てば、本人のペースで少しずつ克服したり工夫したり、我慢ができるようになります。
食事や歯みがきの克服にも時間が掛かっていますが、息子なりにチャレンジすることが多くなってきたので、本人に合わせていこうと主人と話しています。
今回は、敏感な息子が成長の中で少しずつ克服してきた”歯磨き”を中心にお話したいと思います。ぜひ参考にしていただければと思います。
歯磨き
感覚の敏感な子どもがいると、今後の生活を考えると心配になりますが、私の経験上では、特に、3歳以下くらいの小さい頃が一番敏感のように思います。
だんだんと年齢を重ねることで、少しずつ生活することに慣れてきます。息子の場合、口の中が敏感でした。お米の硬さがいつもと違うと泣き出すほどでした。
そんな息子なので、歯磨きの時はすごく泣いて大変だったので、歯医者さんに相談に行ったほどです。私が通っていた歯医者さんは、障がいを持っている方の施設に行って検診をする先生だったので相談がしやすかったです。
先生の話によると、「口の中が敏感な子は、まず口の中に入る物に対して警戒心が強い、それが食べ物ではないと、なおのこと怖がりやすい。そこで、登場するのがママやパパの指なのだそうです。ママやパパの体は、子どもにとって触れるだけで安心できるものです。少し口の中が敏感な子かなと感じたら、すぐに歯ブラシを使って磨くのではなく、指で歯茎をマッサージすることから始めて徐々に慣れてきたら、歯ブラシに替えると歯ブラシに慣れるのが早いと聞きました。」
また、息子のようにかなり敏感な子には、指にはめるサックのような物の先端にブラシが付いているものから、ステップアップするのも一つの方法かと思います。その甲斐あって、歯磨きは嫌がりませんし、歯医者に行く回数も定期健診のみです。
歯磨き粉は、なるべく口の中に残りにくいので泡タイプを長く使っていました。味はほんのり甘い程度で、その歯磨き粉に慣れてから、次は同じタイプのチューブタイプのジェル状の歯磨き粉を抵抗感がなく使えています。
子どもにとって食べ物ではない物が口の中に入ることは、異物感がとにかくイヤなので抵抗されるのは当たり前と思って、気長に向き合いましょう
安心感は重要!!
ASDの息子は、口の中以外にも繊細な部分があります。
どこか旅行などで宿泊する際は、息子が少しでもリラックスできるように”大好きなタオルケット”を必ず持っていきます。
息子は、大好きなタオルケットがあれば、案外落ち着いてすんなり眠ってくれました。何か子どもの安心できる物があると旅行なども楽しめたりします。
また、息子は入院や病院にかかることが多いですが、その時も息子のお気に入りのタオルケットを持って行くと、落ち着いて点滴治療ができたり入院を頑張ってくれました。荷物は多くなりますが、私は精神の安定を重視していました。
子どもが大切にしている物が近くにあると、子どもは頑張れたりします。そして、何より重要なのは、息子の精神安定=ママの精神安定に繋がります(笑)
さいごに
息子は、2歳から発達障がいと診断され、やはり”こだわりは強いまま”ですが、案外、敏感さは緩和してきているのかなと思っています。
以前ほど、お米の硬さや温かさついても怒らなくなりました。
他にも、一定の期間アイスをドロドロに溶かさないと食べないことはありましたが、今では冷凍庫から出すと、すぐに食べるので本人も気にならなくなったのだと思います。(この時は、手の温かさでは本人の気に入る溶け具合まで溶かすことができなかったので、レンジを使っていました(笑)。)
息子の場合は、生活習慣で少しずつ慣れていきました。
繊細な子どもの対応は、親にとってストレスに感じる時も少なくありません。意外と、子どもが成長すると生活習慣が身について、「あの時は一体何だったのだろう!」と思う日が来ると思います。