母子通園の一歩
デイサービスの通園へは、入園式から息子の不安が強く出ていたこともあり、しばらく娘を母に預けて母子通園をすることになりました。
それは、息子が私と離れることが難しく、不安感から来る癇癪がひどかったからです。
通園方法は、デイサービスから出ている送迎車に乗車するか、私が自家用車で送っていくかの2パターンになります。
最初の頃は、少しでも息子を安心させようと、母子通園の時は自家用車で通園をしていました。
そんな息子も、今では自分から積極的に送迎車に乗って行きますし、送迎車の名前や添乗者まで教えてくれるようになりました(笑)。
デイサービスの入園時から半年ほどは、子どもの不安が強く出ますが、子どもに合った療育を受けるようになれば、自然に少しずつ不安感や寂しさは落ち着いていきます。
母子通園をすると、先生がいる分、子どもの様子を客観的に見れたり、同じ境遇のママ先生もいるので話しができたり、気分転換ができる場合もあります。ぜひ、積極的に参加してみましょう!

なぜ、母子通園が必要だったのか
最初の頃は、毎日のように母子通園をしていました。
それは、私が子どもへの理解を深める必要があったからです。
先生が、どのようにして息子とコミュニケーションをとるのか、息子の様子を観察することで、家でも参考にしてもらうためだったからだと思っています。
そのおかげで、息子への”前向きな声掛け”や”誘導の仕方”など、家でマネできることを取り入れることができ、生活が少し楽になることもありました。
特に、前向きな声掛けは取り入れると良いと思います。
例えば、床に食べ物を落としてしまった時は…「食べ物を落とすと、床が汚れるから気を付けてね」ではなく、「〇〇くん、食べたかったね~!次は、口に入ると嬉しいね~」という感じです。
基本的には、短い言葉で分かりやすく、怒らない、マイナスの感情を頭に残さないように声掛けを行います。
これは、私にはすごく難しくて心掛けをしないとできません。
そして、感情が邪魔をするので、息子には悪いと思っていますが、未だににできていません。
でも、ちゃんと褒めることは前向きな声掛けよりも難しくないと思うので、おすすめします!
今は、母子通園に行くことも減り、デイサービスのPTAの集まりが週一回あるので、その時に顔を出すか出さないかになりました。
息子は、お友達とのびのびとデイサービスで自分を出して遊んでいるようで、先生からも問題行動などが見られないこともあり、声が掛からなくなりました。
前向きな声掛けは、とっさの時に難しいと思うので、褒める時はしっかり褒めると子どもの自信に繋がります!
クラスの活動内容は

年年少のクラスに入園した息子の様子について、お話したいと思います。
まず、クラスの朝の会が始まるまで、自由に屋外で砂遊びや鬼ごっこ、室内ではオモチャやぬり絵、粘土などで遊んだりします。
通い始めの頃は、ずっと泣いていたので、抱っこしていました。
たまに、私が他の子どもに「何をして遊んでいるの?」と聞いて息子の興味を引こうとしていましたが、基本的にずっと抱っこでした。
それから、朝の会の時間になると教室に入り、今日の活動内容を先生が絵カードを使って説明します。
そして、先生が一人ずつ名前を呼んで点呼をとります。
その時も、先生が子どもの前にきてタッチして目が合っているか、反応できているかを確認します。
息子は、泣いたり、逃げたり、目を合わさないようにして、私にしがみついていました。
朝の会が終わると、活動に移ります。
次の活動に移るタイミングで、よく不安になり激しく泣いていました。
そんな時は、先生が息子の癇癪泣きを一所懸命の受け止めてくれていました。
その様子を毎回見ているうちに、先生方も一緒に頑張ってくれている!と思うようになり、先生を信頼する気持ちが大きくなりました。
そんな息子も、今では名前を呼ぶと、元気よく「はい!」と言って返事したり、ハイタッチをしています。
それに、息子は先生方や事務の人とも仲良しで、自分から挨拶したり、家でも先生の話題が出てきます。
最近では、自分の都合が良いように作り話をするようになりました。
その作り話に先生の存在をいれてきます。先生は、息子の味方で私たちも信頼していることを息子も理解しているからです。
先生が夕食時に訪問することも

母子通園をしていると、先生から息子の様子を聞いてくれるので、相談しやすくなります。
母子通園を始めた頃は、息子の偏食や食事のことで悩んでいたので、先生に良く話をしていました。
息子が食事にあまり関心がないので、YouTubeを見せながら食事を食べさせていて、私たちとしては、少しずつYouTubeを見る時間を減らしてほしいし、自分で食べることを目標にしていると相談していました。
すると、先生は”息子の食事の様子を見たい”と言ってくれて、先生も家で食事をしてもらいながら、息子の様子を見てくれました。
私たちは、先生がどのような声掛けをして、自分でスプーンを使って食べさせていくのか見せてもらいました。
息子は、先生の言うことはしっかり聞いてくれて、少しずつYouTubeを離しながら、ご飯をスプーンに乗せたら自分で食べてくれました。
私も同じように、先生の言う通りに「ご飯、美味しそうだよ!一緒に食べようね!スプーンによそっておいたから、食べてみてね」と言いましたが食べませんし、YouTubeを離すことも出来ませんでした。
このことを先生に話すと、息子がまだまだ甘えたい気持ちが強い表れなので焦らないで良いとのことでした。
今思えば、その通りだと思います。
いまだに、息子に食べさせることもありますが、徐々に私たちの手が離れていっている経過があるので、成長が遅い分、甘えたい時間が長いと考えるようになりました。
少し成長が遅い子だと感じたら、甘える時間が長いかもしれない、それだけ子どもに寄り添える時間があるんだと前向きにとらえるようにしましょう!いずれ、子どもは親から離れる時がきます。
さいごに

息子がデイサービスに通うようになって3年目になりますが、今ではどの先生方とも仲良しで会えば、息子から話を掛けるほどに成長しました(笑)。
息子は、先生の名前を覚えるのが早いので、先生も「一回しか会ってないのに良く覚えているね」と言われます。
デイサービスや沢山の大人の中で育つことは、自分たちが感じていなかった子どもの長所を気づかせてくれたり、褒めてくれたり、認めてくれたりするので、子どもを外に出すことは成長にも繋がり良いことなのかなと思うようになりました。
また、子育ての悩みも共有・共感もしてもらえるので、肩の荷が少し軽くなるような感覚にもなります。
