次の行動に移りたい時の癇癪について
発達障がい児を育てる親にとって子どもの癇癪は、頭を悩ますことの一つではないでしょうか。それも、ひどい時は30分泣き暴れる時もあります。我が家も同じでした。
特に、場面の切り替えが苦手な子どもにとって、何かに夢中になっている時やどうしても次の予定に移らなければならない状況の時などは、癇癪泣きが激しくなります。
子どもとしては、”この場を離れたくない”、”まだ続けて遊んでいたい”という思いで泣いたり、嫌がったりします。
こちらとしても、「ごめんね」と内心思います。
そんな時の対応について、今回はお話したいと思います。つい最近まで、息子も場面の切り替えが苦手でよく癇癪を起していました。
でも、見通しが持てるようになったり会話ができるようになれば、少しずつ良い方向に変わりますので参考にしてみて下さい。
見通しをもって行動する
息子はこだわりが強いので、場面の切り替えは苦手でした。今も得意ではありません。
そこで、私たちは、息子になるべく見通しを立てて一日の流れを伝えるようにしています。また、息子に一週間の曜日感覚も理解して欲しいので、月曜日から日曜日までの予定を話すようにしています。息子が、あまり理解できなくても伝えるようにしています。
それは、発達障がいを持つ子は不安を感じやすいからです。もちろん、スケジュールを伝えていても、その時になったら抵抗したり暴れます。
頭では分かっていても、いざ動き出すと感情が出ます。そんな時、私たちは息子の気持ちを言葉にして受け入れつつ、抱っこしたりスキンシップをとって落ち着かせていました。
初めは、息子も頻繁に癇癪泣きをしていましたが、頭では理解しているので、成長とともに気持ちの切り替えが早くなりました。
これは、今後の学校生活を過ごしていくうえで、とても大切になってくると思っています。
場面の切り替えが苦手
子どもに一日のスケジュールを説明しても、時間の目安までなど細かい情報までは伝えることは難しい時もあると思います。そんな時は、砂時計や携帯のタイマーを利用すると便利です。
例えば、次の予定が入っている時や兄妹で物の貸し借りをする時など、我が家では、家にいる時は時計の訓練として時計を利用したり、外出している時は携帯のタイマーを利用して細かく見通しを持たせる時があります。慣れるまでは、泣いたり癇癪を起しますが、ルール化してしまうと行動がしやすくなりますよ。
見通しを持って行動できた時は「できたね」と声を掛けてあげましょう!それが子どもも親も自信に繋がります。
その小さな成功体験の積み重ねこそが、今後の社会生活でも役立ってきます。
また、スケジュールが習慣化している場合は、絵カードを利用すると良いと思います。発達障がい児の特徴として、視覚からの情報の方が最も頭に入りやすいので。
それでも、学校生活が始まると、絵カードを使用する場合が少なくなると思うので、少しずつ耳からの情報収集の訓練が必要になってくると思います。
さいごに
見通しを持って行動することが定着しない時期や予定が変更になった時、息子や娘はパニック状態になることも少なくありませんでした。
当時、2歳の娘や4歳の息子も感情を激しく出したり、時には理解を示したり、しつこく聞いてきたりしていました。
そんな時は、親として、なるべく子ども達のことを考えて行動している事を伝えて、その姿を見せるに尽きると思って夫婦で頑張っています(笑)。子ども達は、日々成長しています!
これからの将来の基盤となる大事な時期だと思いますので、焦らず子どもの成長に合わせて、お互いに頑張りましょう。