引越し直後
ついに引越しましたー!!
引越し後の片付けやら、色々とあってすっかり季節が変わってしまいましたが、部屋も少しずつ片付いてきたのでようやく文章にすることが出来ました。
10月中旬に社宅を出て、新たな生活を送ることになりました。7年も暮らしていた社宅には思い出があり過ぎて、名残惜しい気持ちでいっぱいでした。
思い起こせば、主人と2人で生活を始めて、約2時間掛けて通勤していたこと、そのうちに妊娠がわかり、当時は育休をとれる職場ではなかったので退職をしたこと、子どもが生まれてからは、発達障害の息子に育児に必死だったことなど色々ありました。
当初、息子は身体が弱く入退院を繰り返しており、癇癪もひどかったので、私は家族やデイサービス、そしてかかりつけの病院にも協力してもらいながら、皆で必死に支え合って暮らしていました。
そんな思い出が頭をよぎり、思い出がいっぱいあった社宅の部屋がからっぽになった姿を見た時には、思わず涙が出そうになりました…。
それでも、新たなステップと前向きに考えて、今では、自分なりに新しいことを始めようとも考えられるようになりました。
引っ越してからの子どもの様子といえば、最初の一週間は社宅がずっと気になっていたようで、一日に何回も「前の社宅の方が良かった。社宅に行きたい。」など言っていました。
後日、社宅に戻って退去の挨拶をした時、以前住んでいた部屋に入りたいと言うので、部屋に入ってみました。ただ、物が何もなく空虚になった部屋の雰囲気を見て、子どもなりにお別れをしたようです。
そのあと、各入居者の皆さんに退去の挨拶をしたことで、子どもなりにけじめをつけられたのかもしれません。それからは、”社宅に帰りたい、社宅が良い!!”とは言わなくなりました。
すごい成長ですよね~!!心の成長が身に沁みました☆
引越を通して
今回の引越でASDの子どもの症状は、心の成長と共に落ち着いてくることが分かりました。以前なら、たぶん、住んでいた社宅の部屋が気になって、朝から晩まで「社宅に行きたい。どうなっているかな?」など言い続けて泣いていたと思います。
そして、ずっと息子から浴びせられる言葉を受けて、この選択は間違っていたのかと不安になって、イライラしていたのではないかと簡単に想像できます(汗)。
時折、息子は、今も少し不安があるのか、住んでいるマンションの階を確かめます。でも、それは息子が自分で確認して不安を解消していると思うので、すごいな~と感心しています。
今では、ASDの息子は、以前よりも症状が緩和して、家族やお友達とも対等に会話をしますし、妹とはケンカもしますが面倒をみてくれる優しい息子に育っています。
小学校の生活に付いていけるのかと就学に向けた心配はあるものの、この頃は、私自身、息子から注意を受けることも出てきました。
恥ずかしい話ですが、子どもは、凄いスピードで成長するんだなぁってつくづく感じています。
就学について
今回の引越しの目的は、息子をインクルーシブ教育が受けられると言われている小学校に普通級で進学させることにありました。
ただ、いざ引越後に学校の教育相談に行ってみると、支援級を薦められるという現状にありますが、私たちは息子の気持ちが大事だと考えているので、息子の友達が多い普通級に進学させたいと話しています。
デイサービスの先生からは、「小学校3年生ぐらいになれば気持ちが落ち着いてくるから、それまではムリをして学校に行かなくてもフリースクールと併用して様子を見てはどうかという話になっています。もし、今の息子の状態で無理をして学校に行ったとしても、今後どこかのタイミングで本人がツラくなってしまうことも考えられるからムリに行かせなくていいのでは。」とアドバイスをもらっています。
息子はこだわりが強く、小学校での生活で気に食わないことも出てきて通いたくないと言うのではないかと思っています。
私たちとしては、行きたくないと言う息子を、無理に学校に行かせて縛り付けてしまうのは可哀想というか、息子の良い面を失わせてしまい勿体ないような気持ちになっています。こんなに、記憶力も良くて、興味を持つことが多いなんて羨ましく感じる時もあるからです。
私自身、幼少期はこだわりもなく、ただ先生や親に言われるがままに生活していたような気がします。
自分から”これがしたい”と親に発信することはありませんでした。息子は、ちょっと度が過ぎる時もありますが、私たちの側の気持ちに余裕があれば、付き合いたいのですが、なかなか出来ないのが現状です。
息子のこだわりは移り変わっており、今はYouTubeで使われている洋楽だったり、特定のキャラクターや、ダンスの真似、私たちが描いた動物の絵に色を塗ることへのこだわりに変わってきました(夕食後に何頭も、何頭も満足するまで描かされます)。
そんな中でも、これまで持っていたお経やお寺への興味は少しも薄れていません。本当に面白い子どもです(笑)。
さいごに
今回の引越しで感じたことは、意外と子どもの方が環境の変化への適応能力があるのかもしれません。私は、未だに寂しくて、以前住んでいた社宅の前を通って出掛けることもあるほどです。
ASDの息子の様子については、以前であれば少しでも変化があると気がついて癇癪を起こすことが多々ありました。
体の成長と共に心が成長してくると、事前の説明も必要ですが、少しずつ自分の中で消化できるんだなぁって思えるようになりました。
その代わり、何回も同じ話をして理解を深めることが必要なので、息子が納得するまで話を都度都度しています。それが、息子にとって、変化を受け入れるために大事なことだからです。
引越しをして、テレビボードの壁面収納や食器棚などを新たに購入することになりました。地震が多い日本に住んでいるので、耐震対策も必要かと思うのですが、天井近くまで家具の高さが行ってしまったので、どうやって対策しようかなと考えていました。
通常40~50cmくらい天井と家具の間がないと、突っ張り棒が使えなかったのですが、アイリスオーヤマで20cmくらいでも付けられる物を見つけましたので、皆さんも耐震対策が必要なんだけど、天井との間のすき間が少ない家具をお持ちの方はお試しください。