突然の出来事
2歳の誕生日を目前にしていた頃、息子が風邪をきっかけに嘔吐を繰り返し、みるみる容態が悪化したので、主人と急いで夜間病院に駆け込みました。
脱水症状を起していた息子は、病院に着くやいなや、すぐに点滴治療と血液検査が行われました。
息子は、点滴の針を刺しても反応が無いほど、ぐったりした状態で、血液検査の結果も悪く、点滴を1本(250ml)しても症状が変わらず、2本目の点滴を打っても、元気がない様子は続いていました。
翌日、夜間病院にもう一度行き、紹介状を受け取って大きな病院に行き診察後、すぐに入院になりました。
なんと、原因は「偏食」からくるものでした!!
授乳が終わる頃、それまで補っていた栄養がとれなくなり、偏食がある子どもは急に体調を崩すことがあります。
0歳の頃の記事はコチラ↓
初めての入院
紹介状を持って病院に行き、すぐに血液検査を行うことになりました。すると、原因は、「ビタミンD欠乏によるカルシウム不足」でした。
「えっ」外にも遊びに出ているし、何でビタミンD不足なの?!と不思議でしたが、先生曰く、「雪国の子ども達は外で遊んでいても、顔しか陽に当たらないのでビタミンD不足になりやすい。そして、偏食の息子のように食事でビタミンDが摂れないと、カルシウム不足を引き起こす。」と説明がありました。
先生の説明通り、カルシウム成分の点滴をすると息子は、みるみる元気を取り戻しているように見えましたが、カルシウムを点滴で補うことは血管に良くないそうで、なるべく口からの摂取を頑張って欲しいと話がありました。
私たちは、そのことがきっかけで子ども用のサプリメントを探すことになりました。
「薬を口に入れても出してしまう」息子に、どう飲ませるかの闘いでしたが、少しずつでも飲んでくれるサプリメントと出会うことができました。
子どもが偏食傾向かなと思ったら、栄養成分が入っているお菓子でも良いので食べさせてみましょう!息子が飲んでいる”子ども用サプリメント”については、別途、お知らせしたいと考えています。
子どもとの付き添い入院生活
入院生活についてです。息子は、24時間の点滴生活で手が不自由であること、家と違う環境で非常にストレスが溜まっていました。
先生や看護師さんが部屋に入ってくるだけでずっと泣く、また、夜泣きもあり、基本的には落ち着かない息子を私と主人、母とで抱っこする毎日でした。
そして、入院の初めの頃は、息子の病状の原因を特定するために、毎朝、食前に血液検査も行っていました。
その時間になると、暴れる息子を点滴室に連れていくのも大変でしたが、息子の細い血管に針を刺すのも大変だったようで、時間がかかっていましたが、その間が、唯一少し休めているといった状態です。
血液検査を繰り返すうちに、ようやく原因が特定され、点滴が2種類に増えると、そこから息子のパニックが始まりました。息子が可哀想に思うのと、どうすることもできない状況に私も泣きたいほどでした。
そこでも心強かったのが、母の存在でした。私も幼い頃、小児喘息で頻繁に入院を繰り返しており、命が危なかったこともあったようで、母は私に「病気は、違うけど私の子どもらしい」と笑っていたぐらいでした。
まだ、コロナウイルスが世間を騒がす前の時期だったので、面会に父も来ることができました。息子も母や父に懐いていたので、すごく助けられたことを覚えています。もうあれから3年になりますが、思い出すと今でも目が熱くなります。
そして、何より大変だったのは食事です。病院食は見せても全く食べようとしないので、先生に相談して特別に持ち込み食をオッケーしてもらっていました。
そのため、母や主人と付き添いを交代して病院から家に戻る時は、息子用の食事を作らないといけません。唯一、家に戻る時が休める時間だったのですが、息子の食事を準備して冷凍する作業に追われていたので、全然休めなかったのを覚えています。
私は、その頃、妊娠9か月で体力的に息子を長時間抱っこするのも大変な上、息子は私が抱っこしないと泣き止まない時もあったので、もうフラフラでした。
そんな入院生活も8日間ぐらいで終わりを迎えることができました。
偏食が原因で入院すると、退院には、①目安の食事量が食べれるようになること、②血液検査でも正常の数値が出ることが条件になります。入院生活のストレスで食事の量が減ってしまった場合は、自宅で様子をみたいと先生に相談しても良いと思います。
さいごに
初めての入院では、息子の特性を改めて知るきっかけにもなりましたが、精神的に追い詰められた状態でした。
それでも、入院をする時に先生や看護師さんと面談で、息子の特徴(偏食、発達障がいの疑い)について、隠さずに話をすることで息子を理解してもらい、治療計画や付き添い時のこと、退院の相談がしやすかったです。
退院した後も、内服を続けながら、定期通院を1年ほど続けました。定期通院では、カルシウムやビタミンDの数値を確認するための血液検査や、尿検査でケトンという物質の数値も測定していました。
退院してホッとしたのも束の間、初めての入院から3か月も経たずに、2回目の入院となるのでした…。