ショートステイの利用へ
日々の生活の中で体も心も疲れているけど、なかなか休んだり、自分の動きを止めることって難しいと思います。それは、子育てや家事、仕事など色々ありますよね。私の場合は、息子のこだわりが強い時に息子に付き合うのがツラいと感じる時があります。
相変わらず、変化を続ける息子の強いこだわりへの対応に難儀しています。今は、毎日、息子から要求される段ボールで行う工作が悩みの種です。自分自身で工作をしてくれるなら良いのですが、息子からは「YouTubeと同じように作って~」と言われると、工作が苦手な私はここから離れたいと思ってしまいます。
いつもは、主人が仕事から帰ってくるまで、トラックやキャンピングカーなどを作っていますが、もちろん、ド素人なうえ、息子から急かされるのでガムテープをベタベタ貼ったコテコテの物が出来上がります。
息子からは、「ありがとう」と言葉が返ってきますが、「上手に作れなくてごめん。ママは、これが限界だよ~」と言ってしまいます。
そんな毎日を過ごしているうちに、私の心の中で、これから春休みになったら工作の時間が増えるのではないか?!と恐怖を感じてしまい、先日、息子のために溜めていた段ボールを思い切って捨てました。悲しむ息子の顔が頭をよぎりましたが、”たまには休みを下さい”と心の中で呟きました。
この話は、デイサービスの先生にも相談していました。すると、先生から「お母さん、息子さんの入院や昨年から体調を崩すことが多いから、少し休んだらどうかな?」と息子のショートステイの提案をしていただきました。
初めてのショートステイの前日に…
実は、先生からのショートステイの提案は3年前からありました。息子が2歳だった時に、夜9時を過ぎても寝てくれず、夜泣きもあって、ずっと息子の好きな歌を歌いながら抱っこしてた経過がありました。その時は、息子と離れたくなくて、主人と頑張っていました。
その後、息子が年中になった年の度重なる入院と、娘も2歳になり手が掛かってきて、だんだん自分の余裕がなくなってきた時、主人と相談して、先生に私からショートステイの打診をしたことがありました。
先生は、快諾してくれたのですが、息子がショートステイを前日に控えた時に自家中毒のような症状になり断念しました。その時は、病院で点滴治療をして帰ってきました。
私は、息子に無理をさせてまでショートステイに行かせるべきか悩みました。でも、今後の息子の成長には必要と感じていたので、また挑戦しようと考えていました。
デイサービスの理事長先生に相談する機会があり、息子は自分の気持ちも出して、たくさん気持ちを受け止めてもらっている過程があるから、これからは、社会性を少しずつ身に着けていく段階ですよと話がありました。
理事長先生の考えに私たちは賛同して、なるべく息子の成長にプラスになることをしたいと思う気持ちが強くなりました。
そして、先生と相談して「今、息子にとってショートステイのハードルが高いのであれば、徐々に促していくことで良いのでは。」との結論になり、先生からの提案で先生のご自宅にお泊りをすることになりました。
先生宅でお泊り
前向きな気持ちになった矢先に、息子が手足口病で入院となり、息子の付き添いをしていた私も手足口病に掛かりボロボロでした。
そのうちに、娘も私から手足口病に移ってしまい看病が必要な状態でしたが、息子は回復していたので、先生宅へのお泊りをお願いするなら、このタイミングが良いと思いました。
息子には、「先生から、自宅に遊びに来てと招待されているから行ってみてね。もし、不安で気持ちが乗らなかったらママが迎えに行くから、その時は、先生にママに連絡してと伝えてね。」と話しました。すると、息子は「分かった」と返事をしてくれたので、気持ちよく家から送り出すことができました。
その日の夜は、娘の高熱と息子が不安で、すんなりと寝付くことができませんでしたが、いつの間にか眠っていました。
翌日は、先生のご自宅から直接、息子をデイサービスに送り出してもらっていたので、主人が息子を迎えに行きました。
自宅に帰ってくると息子は私に「ママ、先生の家は楽しかったよ!また、行きたい!」と言ってくれました。また、先生からも息子の様子を書いたお手紙をもらえ、お泊り中の様子が分かったので安心しました。
息子には、先生の家でどんな遊びをしたのか、食事のこと、お風呂のことなど聞きました。すると、息子は「先生と一緒に買い物に行って、僕が食べたい物を買ってくれて、納豆ごはんや食パンなどを食べたよ~」と話してくれて、お風呂では自分で体を洗えたし、読んでもらい気に入った絵本の題名も教えてくれました。先生と過ごした時間は、本当に楽しかったようで、次はいつ行くの?と聞いてくるほどです(笑)。
さいごに
今回の先生宅へのお泊り作戦は、大成功でした!先生には感謝しかありません。直接、先生にお礼を伝えると「良かった。良かった!自信がつけば良いね。」と話していました。
息子が、お泊りができることが分かったので、次は、お友達と過ごして少しずつ社会性を身に着けて欲しいので、再度、先生とショートステイに向けた連絡を取り合っています。(ショートステイが混んでおり、新規参加に向けては、なかなか空きがない状態ですが…)
先生は、また先生宅に遊びに行きたいという息子に、「初めてのショートステイが成功したら、ご褒美に先生宅にお泊りの計画を立てよう!」と話しているようです。
私たちは、息子の成長に伴って少しずつ社会性が身に付くと嬉しいですが、なにより息子が今後も自分の考えや世界感を大切にのびのびと生活できればと考えています。
身体が疲れていると感じている時には、思い切って先生と相談して福祉サービスを利用するのも一つです。私は、気持ちがリセットされました。