強い自己主張
ASDの息子は、就学を目の前に控えているのも関わらず、落ち着きがありません。
最近の息子の様子をお話しすると、作業療法や言葉の訓練、理学療法の時に、息子と2人でクリニックを受診します。クリニックの空間が、息子にとって楽しい場所と思っているのか、待合室では大人しく座って待つことは出来ません。
ましてや、息子の知り合いやお友達、知っている先生がいると、落ち着きのなさはレベルアップします。
5~6歳の時期であれば、子どもが調子に乗るのは、よくあることだと思っていますが、度が過ぎて呆れるほどです。
クリニックの空き部屋を覗いてみたり、待合室で走り回る、挙句の果てに事務室や診察室にも勝手に入っていきます。
その度に、私は息子に注意して制止しますが、親の言うことなんて耳に入っていない様子です。そうなると、恥ずかしいですが、私も走って止めたり、注意の声も大きくなってしまいます。それも仕方のないことだと、割り切っています。
今回は、そんな落ち着きのない息子のお話をしていきたいと思います。
年長の就学に向けた集団活動では
年長になってからは、小集団という就学に向けた取り組みを月2回行っていますが、息子はじっと椅子に座っていることも出来ない様子です。
そんな状況なので、先生からの指示についても、話を半分しか聞いていない様子なので、何をしたら良いのかも良く分からなくなり、不安になって泣いて先生にサポートをしてもらっている始末です。
クリニックの先生からは、「今、自己主張が強く出ている時期になるからね。来年はインクルーシブ教育に理解のある学校で普通学級と考えてはいるけど、ちょっと様子を見ないとね…」という内容を伝えられました。
私は自宅での様子を伝えました。「先生、自宅では、こんなに落ち着きがないことはないし、クリニックは小さい頃から通院している安心のできる、特別な場所と捉えられているからだと思います。」と伝えました。
先生との話を続けようとしましたが、息子が暴走してきて収拾がつかないので、もう少しお話をしたかったのですが、次回以降に話をすることになりました。
その後、テンションが高く興奮したままの息子をどうにかクラスまで連れて行き、先生に息子を託しました。
今回のクリニックでの話は、何となく先生から言われそうと思っていた内容でしたが、直接言われると正直ショックでした。
息子の困り感を軽減するために先生が取り組んでくれている小集団も息子にとってみれば苦痛なのかもしれません。私自身のエゴだと分かっていても、将来、息子のために必要なプログラムだと思っているので、頑張ってほしいところです。
この落ち着きのなさは、来年はどのような状態になるのか、きちんと就学に結びつくのかとなどと考えると、不安しか頭にはありません。
怒りが爆発
少し前に、先生から息子を不登校になるべくさせたくないと思うなら、怒らないで下さいと注意を受けたばかりでした。
その言葉に責任を感じて、息子を怒らずに説明するように意識していました。息子は、「分かった~」と言いつつも、同じ内容で何回も注意してしまいます。注意の回数が多くなるほど、私のイライラも増幅されていきます。
ある日、毎晩のプラレールに付き合って遊んでいる時に、息子がプラレールに飽きた様子だったので、そろそろ終わりにして寝る準備をしようと話している矢先のことでした。
プラレールの片付けを手伝わない息子に、「〇〇がやりたいって言ったんだから、最後の片付けしよう」と言っていた時に息子は、娘とじゃれ合って遊んでいるうちに喧嘩になっていました。
私は、またいつものことだな~と思って片付けを急いでいると、娘がいきなり大泣きして「目が痛い!〇〇に押されて痛い」というのです。
私は、急いで娘の目を見ると、目が開けられないと言うので、すごく不安になってしまい夜間救急病院に行くことにしました。もう、私のイライラは我慢の限界でした。
息子を怒鳴りました。「何してるの!!〇〇がプラレールの片付けを一緒にやっていれば、こんなことにはならなかった!!」という内容を何度も言ってしまいました。
本当は、私が子ども達の様子を見ながら片付けをすれば良かったのかもしれませんが、息子を怒りつけてしまいました。叩いたりはしませんが、言葉の暴力をふるってしまった…と思いながらも止まらず…。息子は、私の勢いに委縮した様子でした。
その様子を見た私は、嫌悪感から24時間話を聞いてくれるデイサービスに電話を掛けることにしました。
すると、仲の良い先生が電話に出てくれて、私の心が救われた気持ちになりました。話をしていると、実は自宅に来ているから〇〇君の様子を見たいと言うのです。
びっくりして玄関に行くと、先生の車が駐車されていていました。息子も嬉しそうで、先生に自宅に入ってもらい少しお話しをしました。
先生も自閉症の子を持つ親で、私の気持ちも大いに理解してくれて心が落ち着きました。
ふと冷静になった時に、私は声を出して、息子を怒ることで日々のストレスを発散して、自分のモチベーションを安定させるために声を出して怒っていたのかもしれないと思いました。
そう考えると、息子には悪いことをしたと思いつつ、私の悪かった所を息子に話して謝りました。息子は、「良いよ。悪いのはママの脳みそだ!分かればいいよ!」と上から目線でしたが、それはそれで良いかな…という感じです。
さいごに
息子を怒鳴ってしまって、先生が自宅に来てくれた時、息子を不登校にさせたくないから怒らないようにしようと思っていても、怒ってしまう自分がツラいと話をしました。
先生からは、親だから怒ってしまうのは仕方ないし、今できる精一杯の子育てを頑張ってやっているのだから苦しむこともないよ。もし、息子が不登校になってしまっても、心が健康であればOKとしないと!っと話をしてもらって、肩の荷が少し軽くなった気がしました。
強引に今の子育てを変えるのではなく、今、できそうなことを少しずつ良い方へ変えていくことが息子や私の成長に繋がればという感じです。
それからは、委縮させるような怒りではなく、説明するように注意したり、本当にダメなことは、長々と説明しても理解が出来ない場合があるので、短い言葉で叱るようにしています。
ちなみに、主人と救急病院に行った娘は、約2時間後に帰宅しました。結局、診察をしてもらったものの、なんともなかったとのことだったので、ひと安心しました。
そんなこんなで、日々の生活の中で色々なことが起こります。今年の夏は猛暑で、自宅から出るのが億劫になっているので、軽いヨガをして体重の増加を防いでいます(笑)。不思議と心が軽くなる気がするので、おすすめですよ~。
息子のマイブームは、一周回って「きかんしゃトーマス」に戻ってきました。最近、youtubeでトンネルに籠るヘンリーの動画ばかりを見ており、ヘンリーが欲しいかと思いきや「トップハム・ハット卿」に興味津々なので買ってみました。表情が何とも言えませんが、息子は楽しんで遊んでいますね。