卒園式
先日、ASDの息子が4年間通ったデイサービスの卒園式がありました。ここまで、息子が成長できたのは、息子に沢山の人が関わってくれて、可愛がってくれて、様々な感情を受け止めてくれたからです。親としてもつくづく感謝の気持ちでいっぱいです。
卒園式では、幼い頃の息子の思い出が走馬灯のように頭を巡りました。一つ言えることは、私たち親だけでは、子どもを育てられなかったということです。
育児で困った時は、必ず両親やデイサービスの先生、リハビリの先生、クリニックの先生などに相談してきました。
子どもが生まれた時、すべての責任は親にあって、親は子どもを立派に育てなければならない、守らなければならない、幸せにしなければならない…など色々と考えていた頃があり、自分への縛りがありました。
子どもが発達障害と知った時、私は正直どのように子どもと向き合ったら良いか分からなくて、随分、悩みました。
初めは、ASDのことをネットで検索する日々、知れば知るほどショックに感じていたのを覚えています。どんどん将来への不安が大きくなって、イライラしても無駄なのに、イライラする自分にも腹が立っていました。
どうすれば、息子の人生が充実したものになるのか、親としてどのようなサポートをするべきなのか、悩むことが多かった4年間でした。
そんな4年間ではありましたが、今では、躓きそうになったら、堂々と人の手を借りながら子育てしていこうと思えるようになりました。ASDの息子のおかげで、私も変わることができたように思います。
年々少~年少クラスの様子
デイサービスに入園した時、不安が強くて場面の切り替えが苦手な息子は、言葉が出るのが遅かったこともあり、毎日、泣いてばかりいました。
さらに、偏食も強く食べられる物も少なかったので、デイサービスの給食では、唯一食べられた納豆ご飯を、毎日用意してくれるほどでした。
もちろん、遠足の時は、納豆ご飯だけでなく普通のお弁当も用意して行きました。いつもなら、普通のお弁当は食べないけど、もしかしたら今日は食べるかもしれない!!っと思って息子が好きなキャラクターのお弁当を作りました。
が、結果は、全て惨敗でした…(笑)。←ちなみに、遠足は年間3回ありました。
2歳から4歳の頃は、毎日、息子の強い偏食で悩み、ケトン性低血糖の影響で入退院を繰り返し、さらには顔面麻痺も患って入院するなど、苦労の連続でした。
息子に少しでも体力をつけてもらおうと、休日は積極的に公園に遊びに行きました。体幹が弱く体の使い方が下手だったこともあり、遊具で遊ぶのもハラハラで、親も一緒になって息子と遊具に上ったり下りたり、声掛けしたりで二人三脚で子どもと遊んでいました。
公園では、息子があまり歩きたがらず、遊具以外はずっと抱っこかおんぶだったので、私たちの方が疲れてしまうことがほとんどでした。でも、私たちは、息子の笑っている顔が見たい一心で、息子が夜寝なくて苦労した日も多くありましたが、疲れていても同じ気持ちで頑張れていました。
それでも、息子の癇癪の多さと繰り返す入退院が原因で、心が折れそうになった時は、よく息子の担任の先生に話を聞いてもらっていました。
入院中も、先生と電話で話しているうちに泣けてきたり、先生が私たちの家まで来てくれて皆で夕食を一緒に食べたりしてくれたのも良い思い出です。
先生には、息子と同じように私たち大人にも寄り添ってもらい、心が軽くなったこと、次の頑張りに繋げられたことなど、感謝しかありません。
年中から年長の様子
そんな息子も年中になると、言葉も少しずつ出てきて、意思疎通もできるようになってきました。でも不安が強かったり、こだわりの強さに困ってしまうことは多々ありました。
それでも、デイサービスの給食を少しずつ食べられるようになったり、みんなから褒められると嬉しくて新しいことにチャレンジすることも多くなり、デイサービスに行くと、先生からも「すごい成長しているよー!」と声を掛けてくれる機会も増えました。
私としても、息子に対して期待値を高く持っていました。もしかしたら小学校では、普通学級にいけるかもしれないと意識するようになったのもこの頃からです。
でも、期待すればするほど、息子が色々とできないことへの不安と、毎日繰り返す息子の強いこだわりにイライラしていました。
おまけに、体が弱いのは引き続きで、胃腸炎になったり、風邪をひくと高い頻度でケトン性低血糖となり、入院準備をして病院にいくことも多く、付き添い入院もしなければならず、息子のみならず娘の先生にも、その節は大変お世話になりました。
いつしか、普通級に毎日通えずとも、息子のペースで少しずつでも学校に通えたら良いなと願うようになり、インクルーシブ教育を受けやすい学校に行けるよう、息子が年長の時に思い切って引越しました。
引越してからは、小学校の授業中に座っていられるよう毎日15分間”こどもちゃれんじ”のワークを日課にするなどして、親子で小学校に行く準備をしていました。もちろん、息子の強いこだわりが発動し、ワークをやれない日もありました。
やはり、息子の気持ちが何より大事です。決して無理をせず、こだわりも否定せず、一緒に毎晩、絵を描いていました。←これは、今も続いています。
さいごに
今回は卒園式を通じて、息子の4年間の様子を簡単に振り返ってみました。
今、息子は入学式も無事に終えて、小学校に通っています。小学校の授業が終わった後は、今ままで通っていたデイサービスの学童部門の放課後デイを利用して、先生と連絡を取り合いながら息子の様子を見守っています。
これまでのデイサービスとは異なり、学校では座っている時間が長くて慣れない生活を送っていますが、放課後デイでは、以前からの友達や先生と体を動かして遊んだり、絵を描いたりして好きなことをして発散できているみたいです。
自宅では、慣れない学校生活の疲れなのか、帰宅後にご飯を食べて、お風呂に入って、YouTubeを見ながらすぐに眠ってしまうこともあります。
また、甘えやわがままも強く出ていますが、自宅でしか出せない気持ちもあると思うので、なるべく受け止めるようにしています。なので、疲れていても毎日のこだわりにも付き合うようにしています(笑)。
このブログを読んでいただいている皆さんの中に、”こだわり”や”偏食”など、子どもの成長で悩んでいる方もいると思います。周りの皆さんに助けられながらも、少しずつ成長していく息子の成長過程を、これからも少しずつ報告が出来ればと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。
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先日、「ヤマハ発動機」の株主優待としてもらったカタログギフトの中で、おいしそうだった『菓子舗間瀬さんの伊豆逢初』を選びました。
さつまいもを使った上品な味のお菓子で、ついつい1個、2個と食べたくなるお味でした。熱海のお店なので、ネットで手に入らないかと探していたら、楽天市場でも買えることを知りました。
送料無料ラインを超えるなどすれば、送料も気にせず購入できますので、お買い物マラソンの買い回りに追加してみてはいかがでしょうか。おススメです。