自己主張が強い息子の眼科通院

今回は、現在も継続中の眼科通院についてお話したいと思います。
息子は、活発になってきた年少の夏ぐらいから、よく目を擦ることが多くなりました。息子が目を擦るたびに、ガーゼで目を拭いたり冷やしたりしていましたが、それでも良くななかったので、病院で診察をしてもらうことにしました。
この頃の息子は、体も弱く小児科の通院や入院を繰り返していたこともあり、病院に行くと不安になりやすかったので、母にも付いてきてもらいました。
目の中を診る検査は、息子にとっては恐怖でしかなかったようで、大暴れになるので大人2人がかりで押さえ付けるほどでした。
処方された目薬も怖がっていて、抑えて点眼をする日々が続いていましたが、そのうちに、角膜に深いキズをつけてしまい、傷口からバイ菌が入り治りが良くありませんでした。
先生からは、「角膜に深いキズが付くと、視力の低下に繋がるので心配だから毎週眼の様子を診せて欲しい。」と言われていました。何度も通院を続けていて、少し良くなってきたかな~と思ってきた矢先に、息子が顔面神経麻痺になりました。
顔面神経麻痺の入院は、小児病棟から眼科にも通院していました。心配性な私は、将来の息子の視力低下が心配なこともあり先生に相談すると、大学病院を紹介してくれました。退院してからは、現在も大学病院に通院しています。
大学病院へ通院

角膜専門医への紹介状を持って、主人と息子と3人で大学病院に向かいました。大学病院に行って、まず驚いたことは待ち時間の長さです。予約をしているにも関わらず、2時間待ちは普通でした。
息子は、待ち時間を持て余して自由すぎる行動を始めます。病院の中を循環したり、文字が好きだった時は沢山ある外来の診療科の漢字を確認したり、レストランでソフトクリームを食べたり、自動販売機で麦茶を買って飲んだり、屋外に出て遊んでみたりと色々やっています。
結局、YouTubeで落ち着きますが…(苦笑)。
そして、もう一つ驚いたことがありました。先生が息子のペースに合わせて診察をしてくれました!初めての診察は、息子が先生に対して怯える様子と眼の動きを目視して終わりました。その時の診察で、先生は、「こんなに恐がらせて検査したら、この子は眼科に対して悪いイメージを持ったまま成長して診察を受けなくなるよ。だから、この子が検査しても良いと言うまでしません」と私たちに言いました。まずは、恐怖心を取り除いて、少し仲良く話せるような状況になるまで待ってから、治療を開始したいと話してくれたので、その言葉を聞いて安心したのを覚えています。
初診からしばらくは、診察が出来るまで1週間~2週間後に1回の通院となりましたが、息子の様子がどんどん変わっていたので、安心して検査を行えるようになりました。
なにより、眼科の先生が息子の発達障がいに理解があり、とても可愛がって接してくれたことが、息子の安心に繋がったのだと思います。
今までの息子にとっての眼科は、とても苦痛で恐ろしい場所でしかありませんでしたが、そこまで、急な治療が必要ではなく、じっくり時間をかけて検査を行っていたので、今では自分から先生の検査に協力しています。
さいごに

それから、もう1年半以上、角膜の経過観察と瞼の炎症を抑えるために大学病院に通院しています。このように、息子が眼科を怖がらなく通院できるようになったのは、息子の眼だけの診察ではなく、息子の発達障がいに理解を示してくれて、とことん合わせてくれたおかげだと思っています。
本当にありがたかったです。今では、間隔をあけて通院の許可も出ていますし、近場の眼科の検診の許可も出ています。
大学病院は、2時間待ちは当たり前ですが、先生の患者への向き合う姿勢が素晴らしかったので、落ち着きがない息子と大変でしたが、頑張って待つことができました。
もちろん、紹介してくれた先生にも感謝しています。紹介してくれた先生は、急いで治療しなければいけない状態だったので、暴れる息子を押さえつけて一生懸命に治療をしてくれました。早めの治療してくれたおかげで、息子の視力は戻り、今では支障なく日常生活ができています。
子どもを育てていると、本当に色々なことがあります。その度に、たくさんの方に支えられて子を育てることができているのだな~とつくづく実感します。感謝しかないです!