竹登りの練習
すっかり寒くなってきましたが、夏の頃のお話です。
息子のデイサービスの先生から面談後に運動会の練習をするというので、当時、北国としては記録的な34℃の炎天下の中、息子と外遊びをしながら運動会に向けて竹登りの練習の順番を待っていた時の話です。
息子は、竹登りに対して恐怖心を抱いていたらしく、息子の順番になると、癇癪泣きになりましたが、それでも先生達に支えてもらいながら、どうにか竹の上にあるタンバリンを叩くことができました。
息子は不安が強くチャレンジ精神が弱いことが、改めて浮き彫りになったような気がします。竹登りの練習が終わった後も、ずっと泣いていましたし…。
他の子たちの竹登りの練習が落ち着いた頃、息子の補助をしてくれた先生に、息子は竹に登る気持ちがあったかどうか気になったので話を聞いてみました。
なんと先生からは、「少しの支えで自力で登れていたから、練習を重ねれば一人で登れると思うよ。」というようなお話があり、手ごたえがあったようです。
私は内心少しホッとしましたが、息子が初めから苦手意識を持たずに、チャレンジしてみようという気持ちが芽生えれば良いな~と思いながら先生の話を聞いていました。息子に自信がつく何かを早めに見つけたいと考えています。
年長クラスの様子
息子のクラスは、通っている子たちの自己主張が強く出ていることもあり、生き生きとしつつも騒がしい様子です。クラスには、まだ言葉が上手く出ていない子どもも多く、言葉が出ている子もコミュニケーション方法に個性があって、お友達と遊びたい気持ちが、蹴ったり叩いたりという行動に現れることもあるそうです。
私が目の当たりにした時の話をすると、息子が初めての竹登りから不安で泣いている時、抱っこから下ろした瞬間に、クラスの子どもから、いきなり背中を蹴られたり、叩かれたりしました。
思わず、その子に「何をするの?やめて。」と注意をしましたが、ニコニコして反省の様子はありませんでした。
私は、泣き崩れている息子が目の前で蹴られたことにイライラ、周りにいた先生が何もその子に注意しなかったことに対しても、さらにイライラが倍増して先生に苦情を言いに行きました。
私自身、落ち着いたら働こうと考えており、社会復帰へのリハビリと割り切って2年間デイサービスのPTA活動を行っていますが、そんな悲しい体験があったので、先生達への信頼感が薄れて残念な気持ちになりました。
その日の午前中、息子は、ずっと泣いていました。私は、息子の気持ちを受け止めながら、そばに来てくれた子どもと話して気を紛らわせていました。
激しい年長クラスと今後の展望
その後、給食の待ち時間にホールで遊ぶことになりましたが、その時も激しい喧嘩が行われていて、喧嘩を止める先生の髪がぐちゃぐちゃになるほどでした。
その様子に私もびっくりして、先生に息子が他の子と喧嘩になった時はどんな様子かを聞いてみました。すると、息子は決して手を出さず、言葉でその子どもに対して「やめて!痛い!何もしてないのに!やめて!」と言って先生に助けを呼びに行くそうです。息子の気持ちを相手の子どもに伝えられているようでしたので、少し安心しました。
息子のクラスには、色々な環境下で育ってきた子がいるので、言葉では表しきれない気持ちを爆発させる時があるようです。
翌日、息子を蹴った子どものことを考えていました。
今、考えれば、それがその子のコミュニケーションだったのかもしれません。
でも、その子は暴力を振るわれた側の息子の気持ちは考えられていない様子でしたし、一方通行のコミュニケーションで、なおかつ、周りにも理解されない方法だったと思います。
その子にとっては、コミュニケーションの学びと情緒の安定が課題ですし、息子は、自信を付けること、色々な子どもとコミュニケーションをとる方法を学ぶ課題があるなぁと、ぼんやりと考えていました。
卒園までには、そんな子とも仲良く遊べる日がこえば良いなぁ~と願ってしまうのでした。
さいごに
今回の出来事は、息子の就学への不安と自分の幼少期の振り返りになりました。
子ども同士のことは子ども同士で解決して欲しいのが本音ですが、コミュニケーションが苦手な時は大人が間に入る必要性も感じました。
息子が就学すると、ちょこちょこ学校に出向いて様子を見ることができません。息子が、自分で社会スキルを身に着けて、問題解決をすることになります。
私も不安が強い子どもだったので、沢山の大人に支えられたことを思い出しました。いつの間にか、社会に揉まれている内にコミュニケーション能力や知識、回避方法などを学びながら大人になったことを思い出します。
そう考えると、今は息子の頑張り時なのかな、家庭は息子の安全な基地として機能することが求められているように感じ、主人との口喧嘩も控えないと…思うのでした。
デイサービス最後となる年長さんの運動会は、息子なりに楽しんで達成感を味わえたら嬉しいです。
息子は、竹登りを一生懸命勉強したのですが、運動会の当日体調を崩してしまい、参加できなかったのが可哀想でした。そんな可哀想な息子を見かねてジジが「おしゃべりゴードン」を買ってくれたので、本人は大満足のようでした。