息子との外遊び
長い冬がようやく終わって、暖かい日があったり肌寒い日があったりと、春になって嬉しい反面、体調を崩さないように気を付けたい日々です。
4月は、息子と初めてお外デビューをした月なので、毎年この時期になると、その頃の記憶がよみがえります。
息子は、秋の生まれなので、初めて外に出たのは春でした。暖かくなってくる4月に初めて本格的にお散歩に出掛けました。
その頃は、ベビーカーのお散歩が好きで乗せて歩くと機嫌が良かったので、雨が降らない日以外は、近くの公園をフラフラ歩いていました。
ベビーカーに乗ったり、抱っこ紐でお散歩するのが好きな息子でした。
この時、なぜか前向き抱っこが好きで、見知らぬ人を見ても泣くこともなく、いつも私が見る景色を一緒に見ていました。普通は、ママの胸にくっついている方が安心すると思うのですが、息子は人間観察が好きなのか、いつも前向き抱っこでお散歩やお出掛けもしていました。
今回は、ASDの息子が歩き始めた1歳半頃から、どのような外遊びをしていたのか年齢と共にその変化をお伝えしたいと思います。
1歳半頃~こだわりが出現
息子は1歳半頃になり、少しずつ歩けるようになっても、いつも抱っこして出掛けていました。
そんなある日、ある物に興味を持ち始めてからは、息子を抱っこして歩いていると、必ず”それ”を確認するために抱っこから降りて歩いて”それ”の前で立ち止まっていました。
それが、外にある「散水栓」でした。散水栓自体は、家の外で水を出すために地中に埋め込まれた物で、利用するときにフタをあけて蛇口にホースを付けて使用するというものです。
息子は「散水栓」の文字を気に入っていたので、見つけるといつも喜んでいました。読み方を教えても、まだ話せませんが息子なりに口ずさみながら、見つけるようになりました。
自宅の近くや公園、お散歩している時に見つけると、なかなかその場を離れようとしません。
内心では、「見つかってしまった!また長いよ~(笑)」っていう感じでしたが、それを見つけると喜んでくれるので、私たちも一緒になって散水栓を見つけようと地面をキョロキョロしながら歩いていましたね。
2歳~感覚に快感
2歳になると子供用のすっぽりお尻が入るタイプのブランコが大好きで、ひたすら揺られていました。
毎回30分くらいは平気で乗っていたので、息子には「乗りたいお友達が来たら、交代しようね」と話していましたが、いざ交代の時は泣きじゃくって大変でした。
他の遊具には、あまり関心がないようで、滑り台も滑ろうとしませんでした。”あれ~”って感じだったので、恐いのかなと思い一緒に遊具に登って慣れさせようとしましたが、泣いて嫌がる時もあり、その時は無理をせずに遊具の遊びは止めて、ブランコに乗せていました。
ブランコに乗る感覚に快感を感じていたようです。なぜか目を閉じながら、ひたすら揺られていました。あとは、ブランコ以外にも、絵本を破ることが好きでした。なぜか、気に入っている絵本を破っていたので不思議でしたが…。
その度に、何回もテープで修正作業を繰り返していたことを思い出しました。
3歳頃~他者を意識
3歳になると2歳から続けている作業療法のおかげで、少しずつ体幹がしっかりしてきたので、公園の遊具で自分から積極的に遊ぶようになりました。
私たちは嬉しい反面、体の使い方が上手ではなかった息子が、いつケガをするのか不安でヒヤヒヤしながら息子の後を追いかけていました。息子に限らず、子どもが成長すると心配事が増えますよね。
その他にも、3歳になってから、息子は公園にいる初めて会う子ども達を”お友達”と思っているようで、馴れ馴れしく声を掛けることが多く、声を掛けられた子は少し戸惑っているように見えました。人との距離感が近くて私たちもビックリしました!
息子は、全く人見知りをしない反面、どのように人とコミュニケーションをとったら良いのか分からないように感じました。でも、息子がお友達を意識するようになったのは、とっても嬉しかったです!
4歳~活発になり目が離せない
4歳には、活発に外で走り回ったり、自転車を買って補助輪を付けて練習をしていました。
しかし息子は、自転車売り場を見つけると買うまで動かないというぐらい自転車を欲しがっていた割には、すぐに練習を切り上げて、自転車を置いて遊びに行っていました。
理想と現実に直面していたようです。
私たちは息子の様子に「あらら~」と思いながら、息子のペースを大事にすることにしました。
私は、息子が自転車に乗れるようになってほしいと思う気持ちと、息子の性格を考えて強引に練習しようとは言いませんでした。自転車を嫌いになってほしくなかったので…。
5歳になる今は、補助輪を付けたまま、私が少し自転車を支えながら片道15分弱の公園や近所のスーパーまで買い物に行けるようになりました。息子が自転車を途中で投げ出さないで、頑張る様子を見せてくれると嬉しくて私も前向きな気持ちになります。
さいごに
今回は、ざっくりと息子の外遊びにまつわる出来事をお話しました。こうやって思い返してみると、息子なりのペースで順調に成長していたんだなぁと実感できます。
他の子どもと比べると遅いかもしれませんが、大切なことは我が子を主体的に見ることだと思います。
他の子どもと比べても良いことなんてないです。子どもの出来ないところばかり、目につくようになっていると、そればかり追いかけるように見て焦りを感じやすくなります。
過去の私がそうで、いつも悩んでいました。今、思えばもっと笑顔で息子に接してあげれば良かったと思いますが…。
その頃の私は、「普通、子どもなら…」というテーマが大きかったのかもしれません。
今、私たちが息子や娘にできることは、自己肯定感を少しでも高めることだと思っています。
親子関係からの愛着形成は、とても重要で将来の生活に関わることなので、「もう5歳なんだから~」とか言わずに甘えたい気持ちを受け入れたり、普段のスキンシップを大切にしています。
また、普段の生活から子ども達の自信がつくような関わりを模索しています。