3歳(年少)の春
新学期が始まりました。春休みが終わって、ホッとするのも束の間で、今度は子ども達が元気に通園できるのか心配だったり、体調を崩し気味になったりとママは落ち着かない毎日を送っているのではないでしょうか。
私もその一人です。息子は年長になり、基本的には年中のクラスのお友達と一緒なので環境の変化はありません。先生達も多少の入れ替わりがありましたが、先生も息子も良く知っている先生達なので、玄関先で「行きたくな~い」のぐずりはありません。
そんな息子も、年少の時は年々少からの持ち上がりのクラスとはいえ、クラスの人数も若干増えて新しい環境に慣れるまで時間が掛かりました。成長と共に不安な気持ちを思いっきり出せるようになったので、親としては息子の気持ちを受け止めるのが大変だったことを覚えています。
また、年少の教室は広い教室になり、息子にとっては嬉しくてたまらないのか、良く教室の中を走り回って療育に参加していなくて心配していた時がありましたが、少しずつ、新しく加わった先生方やお友達とも日々の生活の中で楽しく過ごせるようになってきました。
3歳頃の成長度合い
この頃の息子は、やっと少しずつ言葉が出てきて、私たちとも意思疎通を図れるようになって安心していました。その頃から、月2回クリニックで言葉の訓練も始めるようになりました。
3歳になって、作業療法に加えて言葉の訓練が加わり、2歳の頃よりは少し忙しくなりましたが、私たちは早く息子と会話がしたくてたまらなかったことを覚えています。
言葉の訓練は、少しお勉強の要素が加わるので、息子にとっては楽しくない時もあったのかもしれませんが、言葉の訓練の時間が終わると先生とオモチャで遊んだり、体を動かして遊ぶことができるので楽しんで行っていました。今もですが、「まだ、帰りたくない!」と言って逃げ回っている状態です。
5歳の現在は、少し発音が聞き取りにくい時もありますが、自分の気持ちを伝えてくれるようになりました。そして、私たちの会話にも加わるようになったので、早めに言葉の訓練を受けることができて、本当に良かったと思っています。
作業療法では、この頃には目標としていたジャンプもできるようになり、体幹も少しずつ安定してきたので、何もないところで転ぶことも少なくなりました。走り方が、ぎこちない時もありましたが、5歳ともなるとそんなこともなく、箸を持つ練習や文字を書く練習などを行っています。
デイサービスでの過ごし方
そして、年少クラスでの息子の様子は、とにかく落ち着きがなかったの一言です。朝の会が始まっても、後ろの方で歩いたり走っていたので、椅子に座って手遊びをしたり、絵本を見ることもしなかったです。
また、名前を呼ばれても、呼ばれていることには気が付いていますが、反応をしないことが多々ありました。
そして、一番困ったことは、私や先生がささいな注意をするだけでも大きく反応して泣いたり、一旦、気分が崩れると立ち直るのに時間がかかるので精神的に疲れていました。
その頃の私は、息子が心配で、よく母子通園をしていましたが、デイサービスでの様子に少し焦っていたのかもしれません。日常からイライラすることが多かったのを覚えています。
よく「どうして、入園して1年も経つのに息子は変わらないの?前より、息子のこだわりも自己主張も強くなってパワーアップしているし、ちっともラクにならない!」と、日々、自問自答を繰り返していました。
今、思い返せば、その頃があったから、今の成長した息子の姿があるのかな…と実感しています。先生から親子の愛着形成のためには、今が大切な時期だよと言われて母子通園を強く薦めてくれたいた理由が、今になって理解できます。それは、愛着関係が深まっていないと次のステップにいけないからです。
☆ 子どもがクラスの集団生活の中で「居場所」を作ること
☆ 困った時に先生に頼れること
☆ クラスの子ども達との仲間づくり
これらのコトができるようになるには、土台となる親子間での愛着形成が必要不可欠で、ようやく「自分らしさ」を出していけるようになります。そして、人への信頼感から行動範囲を広げていけるようになると話していました。
さいごに
息子が3歳半の頃、あまりのこだわりの強さに私の頭がおかしくなりそうと、よく先生に電話で話していました。
そんなこだわりの様子をクリニックの先生に相談したところ、児童相談所に行くことを薦めていただき、結果として療育手帳を交付してもらうことになりました。
その後も、息子のこだわりや不安定な状態が続いていました。自宅では、おむつや服が少し濡れただけで癇癪を起して取り換えたり、同じ文字を私たちにずっと書かせ、息子の思うようにならないと泣き出したり暴れたり、しまいには紙の大きさまで指定する始末で、普通にオモチャで遊ぶこともなく、私たちは心身ともに疲れていました。
そのうちに、クリニックの先生に相談に行き発達検査を受けることになり、特別児童扶養手当の申請もすることになりました。
でも、今では息子と会話ができるので、こだわりの作業を行う時は息子と話し合って決めています。少しずつ情緒が安定してきているので助かりますが、こだわりが強いのは変わらないので、お互いのやりとりが空回りする時もありますが、以前よりはマシになりました。
今は、息子に対する言葉での働きかけの難しさに直面しています。これは、また別の機会にお話をしたいと思います。