こだわりの変化と実情
以前から、ASD特有の”強いこだわり”のお話をしてきました。今回は息子のこだわりが絵を描くことから、工作へと変化したというお話をしたいと思います。
その時は、突然やってきました!
息子が夕食後のリラックスタイムに「ママ、段ボールで救急車を作りたい!」と言ってきました。私は、息子が今まで試したことがないことにチャレンジすることが嬉しくて、この時は簡単に「良いよ」と応えました。
それからというもの、毎晩のようにダンボールを使って作品を作らされています(笑)。
それでも、できないできないと言う息子にも、少しずつ手伝ってもらうようにしています!自信をつけてもらうことや、言葉でのやりとりを向上させていくためです。
ダンボールの工作が終わると、少しの間、絵を描いてからやっとお布団に入るような流れです。でも、息子が消化不良と感じる時は、部屋の中を暗くしても、一人布団の上で、カチャカチャと「マグフォーマー」を組み立てており、なかなか寝ようとしません。
これには、私たちも困ってしまいます。
ちなみに「マグフォーマー」は、ボーネルランドが販売しています。下の画像のような感じで磁石でくっつけながら、色々と形作れるオモチャです。(結構高いです(汗))
ひたすら、こだわりのある絵を描き続けるのも大変でしたが、今回は工作、これもまた私が苦手とするものなので、毎回試行錯誤しながら作ります。頼りにしている主人も仕事が忙しく帰りが遅いので、助けてもらえる時も少なくモヤモヤします。
作品の内容
どんな物を作っているかというと…消防車、救急車、剣と変身ベルト、パソコン、キャンピングカーなどです。100円均一で作品で使えそうな道具を揃えています。
作品には、息子のイメージがあるので、それに近い物ができないと怒ったり、泣いたりすることも多く、私は息子に「できるかも!」「難しいけど頑張る!」など気持ちを息子に伝えています。私も苦手なことだけど、チャレンジしていることを息子に分かってほしいので。
毎晩続くので先生にも相談したところ、「優しく断る時もあって良いよ」と言われましたが、なかなか息子は言うことを聞いてくれません。
今回も絵と同じで時間が解決してくれると思いますが、私たちにとっては苦痛の時間になっています(笑)。
最近では、朝起きて息子が「工作をしないとご飯食べない。」と言うので、朝からイライラしますが、言葉に対する理解の成長が遅れており、怒ったとしても行動を変えさせることができないので困ってしています。
この前の発達検査では、ゆっくりと成長しているものの一歳ちょっと遅れているという結果でしたので、今は自己肯定感を養うためにも訴えをなるべく聞いている状況です。
心の成長
工作作りに夢中になっている息子も、私が体調を崩している時は、さすがに工作を断ると私の体を心配してくれて、優しい言葉をかけてくれるようになりました。
以前は、自分中心だった息子も相手を思いやる気持ちも芽生えてきており、息子は、ちゃんと心も少しずつ成長していることを実感しました。
また、体調が少しずつ回復している時は「ママ、調子はどう?」と1日に何回も聞いてくれたり、必要な物を持ってきてくれたりと嬉しいこともありました。
昨年の秋ごろから、私は良く体調を崩すことが多く自分でも呆れてしまいます。息子のデイサービスの父母会の役員になって、忙しくなったことがきっかけだと思いますが、息子や娘は、私の頑張りを見てくれていると思うので、子ども達の今後の成長に役立つと信じて取り組んでいます。
後日、父母会のお話しをしたいと思います(笑)。
さいごに
息子のこだわりに付き合うことは、親としては大事な仕事のようなものだと理解はしているものの、毎日のように続くとツラく感じると思います。私も同じです!
でも、特にASDなどの発達障がいを持つ子どもにとっては、他者との関わりを通してコミュニケーションを身に付けることは、とても大切なことで将来の生活が子ども達にとって過ごしやすくなると言われています。
最近、先生から発達検査の結果報告を受けました。先生からのアドバイスでは、日常的にコミュニケーションを意識して生活することの大切さを教えてもらいました。
息子は、言葉で表現することが苦手です。息子は自分にあった出来事を相手に伝えたい時も、私たちに話して欲しいと言ってきます。
そこを部分的でも良いので、少しずつ自分の気持ちから言葉で表現させたりしながら、相手に伝えることを訓練すれば、本人に自信がついて内容も相手に伝えられるようになると先生は話していました。
相手に伝えることは、客観的に物事を理解することにも繋がり、息子の感情のコントロールにも役立つというので、今後も積極的に家族や先生に協力してもらって促していこうと考えています。
毎度のことになりますが、前向きに頑張り過ぎない程度に、少し難しい子育て頑張りましょう!
子ども達の無限の可能性があることも忘れずに。