就学相談では…
先日、息子と主人、私の3人で、5歳の息子が小学校の普通級に進むべきか、それとも特別支援学級に進むべきか悩んでいましたので、行政が行う就学相談に行ってきました。
ASDの息子は2歳からデイサービスに通園しています。通園当時はすごく泣く子どもで、不安がとても強く、言葉も遅かったので、ちゃんと成長できるのか心配でたまりませんでした。
そんな息子は、デイサービスの先生から療育を受け、私たちも家族支援で少しずつ息子との関わり方を学んだ結果、息子もだんだんと落ち着きが出てきて、癇癪泣きや暴れたりすることもほぼ無くなりました。
今では、息子は客観的に物事を見ることができるようになり、デイサービスの情報も息子から教えてもらうことも多くなりました。
また、一人でできることも増えてきて、私たちとしては通常級への就学ができるようにも思えましたが、専門機関にも相談に行った方が良いとのことで、今回はアドバイスをもらいに行ってきました。
事前に就学相談の予約をして、当日は私と主人、息子も一緒に相談機関に行きました。持ち物としては、発達検査の結果と療育手帳、母子手帳を持参し、息子の様子も見てもらいながら、通常級と支援級の違いや具体的なサポート内容などを教えてもらいました。
相談内容についてざっくりとご紹介します。
まずは、就学相談に先立ち学区内の小学校を見学した上で、その時の息子の様子を伝え、授業の進め方、ASDならではの「困り感」へのサポートについてもどのようにされているのか伺いました。
就学相談の担当者からは、過去に支援学級で先生を務めた経験を踏まえて、授業の様子やサポート内容などを説明してもらえたので、参考になる部分が多くあり相談に行って良かったと思っています。
通常級を意識していた私たちですが、学校毎に支援方法が違うことも教えてもらえたので、結果としては、息子にあった学校を探すため、支援級への通学も念頭に置きながら、11月までに就学先を決めていけたら良いかなと考え方を改めるきっかけになりました。
ちなみに、私たちの住む町では支援級の申請は審査にも時間が掛かるのと、入学準備に間に合うように8月から11月までとなっています。また、普通級から支援級への移行や支援級から通常級への移行は、就学してから子どもの様子を見て先生と親が話し合いをして決めるそうです。
就学相談の内容と考えの変化

就学相談では、私たちの認識の違いも含めて、様々なことを教えていただきました。
例えば、「通級指導教室」について、通常級で勉強の遅れがある児童に対し行われるものなのかな~と思い込んでいました。
実際には、対象者は、ある程度学習に参加できている子で、自閉症などで現れる症状に対して授業に参加できるよう週1回~月1回指導するとのことでした(授業を受けやすくする方法を身に付けるサポート)。
そのため、あまり学習に参加できない子は、通常級では勉強に遅れが出たら、家庭や放課後デイサービスでサポートが必要になります。
一方で、「支援級」は、その児童に合わせた教え方であったり、授業への出席が難しい時は先生が児童をサポートしてくれたりします。支援級では、先生が受け持つ児童数が少ない分、その辺は臨機応変に対応してくれるとのことでした。
また、知的に問題ない児童もいるので、その児童の状況が良ければ、通常級での授業参加もできるようです。そして、支援級より通常級の在籍時間が多くなると通常級への編入もできると聞きました。
息子に対しては、授業の理解への不安もありますが、お友達との関わりについても、他の子よりも距離感が近かったりするなど不安要素が私にはあるので、支援級での就学は、その辺も先生の目が行き届くので助かります。
さらに、息子は、抽象的な言葉の理解が遅れているため、お友達とのコミュニケーションにも心配があり、このままデイサービスのお友達が少ない学区内の小学校に行く場合は、支援級で入学して様子を見ながら通常級に移行できれば良いのかな~とも思っています。
デイサービスに通う子ども達は、様々な地域から通園するので、小学校も同じになることが少ないです。また、学区によっては、支援級に在籍する児童の人数がかなり少なかったりと小学校生活でお友達との交流が少ないのも、通常級に通っていた私たちからすると可哀想なのかなとも考えてしまいます。
ただ、「支援級」は、学校内で多種多様な児童に合わせたサポートをしてもらえるので、今の子ども達は羨ましいな~とも思っています。
さいごに

最近の息子は虫に関心があり、素手で毛虫を触ったのか、湿疹が手のひらや腕にびっしり出て皮膚科に駆け込んだり、「ゾウさん」へのこだわりも復活して遊びに行く時は、動物園か公園に行くことが多いです。
そんな中、私たちは息子の就学に向けて、友達が多い小学校に通いたいという息子の気持ちを聞きつつ、新しい住まい探しをしています。
今は、社宅住まいで建物が、かなり古いため虫が出る時もありますが、割と部屋が広く社宅の人とも顔見知りなので、私としては安心して生活できるこの場所を離れたくありませんが、息子の就学を考えると引越しになりそうです。
子どもは、新しい生活に馴染むのは早そうですが、私の方が時間が掛かりそうです…(笑)。また、社宅を出て定住先を決めると、主人が単身赴任になりそうな予感がしますが、もうなるようにしかならないので、頑張ろうと思っています☆
デイサービスの先生にも就学の話をすると、「お母さん、今の自分の選択を信じるしかないよ。どこの小学校に行っても苦労すると思って。」
「でもね、今まで難しい子育てを頑張って、息子もちゃんと成長しているから、自分ならできる!と思って頑張っていこうよ!」って言ってくれました。さすが!同じASDのお子さんを育ててるママ先生の言葉だなぁ~と思って話を聴いていました。
毎日、就学先をどうするか、住まいをどうするかなど悩みは尽きません。あまり考えすぎると頭がパンクするので、最近買った波佐見焼の「COFIL(コフィル)」でコーヒーを入れて、リラックスするよう努めています。
まだ、結論は出ていませんが、皆さんも優先順位を考えながら行動してもらえればと思います。